聴覚過敏・ミソフォニアの当事者が持つ、聞こえ方と感じ方〜コンビニとスーパー編〜

目次

コンビニ・スーパーの音がつらいと感じているあなたへ

コンビニやスーパーに入った瞬間、

キーンとした高い音や、機械の電子音が一気に耳に入ってきて、
それだけで体がこわばってしまうことはありませんか。

周りの人は普通に買い物をしているのに、自分だけが「早く出たい」「しんどい」と感じてしまう。
その感覚を、ひとりで抱えながら過ごしてきた人もいるかもしれません。

この記事では、
聴覚過敏・ミソフォニア当事者の私が、コンビニ・スーパーで実際に感じていた音のしんどさと、
その中でどのように過ごしていたかを、経験の記録としてまとめています。

同じような感覚を持つ人が、少しでも安心して買い物ができるようになればと思っています。

聴覚過敏・ミソフォニアをもつ私が、コンビニ・スーパーの音はどう聞こえているのか

音が苦手といっても、
すべての音が同じようにつらいわけではありませんでした。

私の場合、比較的落ち着いて買い物ができたのは、

  • 人が少ない時間帯
  • 滞在時間が短いとき

こうした条件がそろった場合です。

一方で、つらく感じやすかった音には共通点がありました。

  • 高くて細い音
  • 機械から常に鳴り続けている音
  • どこから鳴っているか分かりにくい音
  • 複数の音が同時に重なって聞こえる状態

コンビニやスーパーは、大きな音そのものよりも、高音や電子音が重なりやすい空間だと感じていました。

私が「コンビニ・スーパーの音」で特にしんどいと感じた理由

コンビニやスーパーでは、
入店から退店まで、音から完全に離れられる時間がほとんどありません。

  • 冷蔵庫・冷凍庫の稼働音
  • 照明や機械の電子音
  • 売り場ごとのBGMやアナウンス
  • 人やカートが動く音

こうした音が常に流れていることで、無意識に気を張り続けてしまい、短時間の買い物でも終わる頃には
ぐったりしていました。

コンビニ・スーパーで特につらかった音

ここからは、
コンビニ・スーパーで特につらかった場面を、感じ方と、そのときの過ごし方とあわせてまとめています。

苦手な音があった場面は、下記の通りです。

  • 入り口付近
  • 野菜・肉・魚売り場/冷凍食品コーナー
  • カート・荷台・床の音
  • 売り場ごとのBGM
  • 有人レジ・セルフレジ

*過ごし方では、耳栓・イヤーマフ・ノイズキャンセリングイヤホン(防音アイテム)を着用していることを前提に、解決ができなかった場合の対応方法をまとめています。

入り口付近

苦手だった音
蚊よけのモスキート音、万引き防止の超音波。

感じ方
耳の奥に細い刺激が入り続けるような感覚があり、短時間でも強い緊張を感じていました。

そのときの過ごし方
立ち止まらず、できるだけ早く店内へ進んでいました。


野菜・肉・魚売り場/冷凍食品コーナー

苦手だった音
冷蔵庫・冷凍庫の稼働音、照明のジリジリした音、空調音。

感じ方
複数の音が重なり、耳の中が常にざわざわしているような感覚でした。

そのときの過ごし方
必要なものだけを素早く取り、売り場に長く留まらないようにしていました。

カート・荷台・床の音

苦手だった音

  • 雨の日の床と靴が擦れる音。
  • カートや荷台の車輪を引きずるシャーという音

感じ方
耳がくすぐったいような不快感が続きました。

そのときの過ごし方
音が強いと感じたときは、
できるだけ距離を取るようにしていました。

売り場ごとのBGM

苦手だった音

  • 売り場ごとのテーマソング
  • レシピ紹介の音声
  • 店内BGM。

感じ方
耳から入る情報が多く、何を買いに来たのか分からなくなることがありました。

そのときの過ごし方
事前にメモを作り、確認しながら買い物をしていました。

有人レジ・セルフレジ

苦手だった音

  • 商品を通す電子音
  • タッチパネルの操作音
  • 誘導音声

感じ方
帰れると思ったところで刺激が重なり、気持ちが一気に消耗しました。

そのときの過ごし方
会計時は好きな音楽を流し、なるべく早く店を出ていました。

音で限界を感じた時の向き合い方

我慢を続けていると、

  • 頭がぼーっとする
  • 強い疲れが出る
  • 帰宅後、何もできなくなる

そんな状態になることがありました。

そのため、限界になる前に距離を取ることを意識するようになりました。

立て直しのためにしていたこと

  • その日はそれ以上外出しない
  • 静かな場所で休む
  • 意識的に音の少ない時間をつくる

コンビニ・スーパーで頑張っているあなたへ

音がつらい中で、それでも買い物をして、生活を続けていることが、
しんどさの中で工夫してきた証だと、私は感じています。

私の場合、少しでも負担を減らすために、
買い物の前からできることを決めておくようにしていました。

たとえば、

  • 事前に買うものを決めておく(メモを作る)
  • 店内に長く留まらないように、動き方をシンプルにする
  • 会計など刺激が増えやすい場面は、好きな音で意識をそらす

買い物を最後までやりきらないといけない」と思うほど、音の負担が増してしまうこともありました。

もし今、つらいと感じているなら、少し距離を置いたり、休んだりする選択肢があってもいい。


あなたの生活が、少しでも楽になる形を選べる時間が、これから少しずつ増えていきますように。

この記事を書いた人

聴覚過敏とミソフォニアをもつ妹をきっかけに「ear wear」を制作しています。実体験の記事やセルフチェックシートなどお役立ち資料も掲載しています。

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