繁華街の音がつらいと感じているあなたへ
繁華街を歩いていると、周囲の話し声や足音、突然鳴る看板の電子音や広告の放送、
遠くから聞こえてくるクラクションや工事音が、一気に耳に入ってくることはありませんか。
周りの人は楽しそうに歩いているのに、
自分だけが「うるさい」、「早くこの場を離れたい」と感じてしまったことを
誰にも言えずに抱えてきた人もいるかもしれません。
この記事では、
聴覚過敏・ミソフォニアの当事者の私が、繁華街でどんな音をどう感じていたのか、
そして当時どのように向き合っていたのかを、
体験ベースでまとめています。
同じような感覚を持つ人が、少しでも安心して過ごせるようになればと思っています。
聴覚過敏・ミソフォニアをもつ私が、繁華街の音はどう聞こえているのか
まず最初に伝えたいのは、
繁華街にあるすべての音が、同じようにつらいわけではなかったということです。
比較的落ち着いて歩けていたのは、
- 人通りが少ない時間帯
- 裏道など、音が反響しにくい場所
こうした条件がそろっているときでした。
一方で、つらく感じやすかった音には、
いくつかの共通点がありました。
- 突然鳴る、予測できない音
- 複数の音が同時に重なる環境音
- 人の声・電子音・機械音が混ざった音
- 屋外と屋内の音が入り混じる状態
音の大きさだけでなく、音の情報量の多さが、しんどさにつながっていた状態でした
私が「繁華街の音」で特にしんどかった理由
繁華街は、
人の多さ、車の往来、店の呼び込み、広告音など、常に音が動き続けている場所でした。
時間帯によって音の種類が変わり、立ち止まれる場所も少ないため、
気づかないうちに、ずっと耳を緊張させていました。
「どこから音が飛んでくるかわからない」状態が続き、
短時間でも強く疲れてしまう場所になっていったのだと思います。
繁華街で特につらかった音
ここからは、
繁華街で特につらかった場面を、
感じ方とそのときの過ごし方とあわせてまとめています。
苦手な音があった場面は、下記の通りです。
- 人通りの多い通りを歩いていたとき
- 看板の電子音や広告放送が流れたとき
- 車のクラクションや、急に吠える犬の声
- 工事現場の近くを通ったとき
*過ごし方では、イヤーマフやノイズキャンセリングイヤホンなどの防音アイテムを着用していることを前提に、
それでもつらかった場合の過ごし方をまとめています。
人通りの多い通りを歩いていたとき
苦手だった音
- 周囲の話し声や笑い声、足音
- 自分の足音
感じ方
音が四方から押し寄せてくる感覚があり、耳がじわじわ疲れて、頭が重くなっていきました。
何を聞いているのかわからなくなり、落ち着かなくなっていました。
そのときの過ごし方
人の少ない道に逸れたり、できるだけ足早に通過するようにしていました。
無理そうな日は、その場を離れる選択をしていました。
看板の電子音や広告放送が流れたとき
苦手だった音
- 電子看板の音
- 広告のアナウンス
- 突然流れる映像音
感じ方
耳の奥がズキズキするような感覚があり、意識が音に引っ張られてしまいました。
音が頭に残り続ける感じもありました。
そのときの過ごし方
立ち止まらず距離を取るようにし、広告音が少ない通りへ迂回していました。
近くの静かな場所で、一度休憩することもありました。
車のクラクションや急に吠える犬の声
苦手だった音
- 車のクラクション
- 突然聞こえる犬の鳴き声
感じ方
体が一瞬強張り、心臓がドキッとして呼吸が浅くなりました。
気持ちを切り替えるまでに時間がかかっていました。
そのときの過ごし方
その場を離れ、駅や建物の中で一度落ち着くようにしていました。
状況によっては、予定を切り上げて帰ることもありました。
工事現場の近くを通ったとき
苦手だった音
- ドリル音
- 金属音
- 大声での指示
感じ方
音の密度が高く、頭の中がいっぱいになるような感覚がありました。
早くその場を離れたい気持ちが強くなっていました。
そのときの過ごし方
事前に気づいた場合は別ルートへ迂回する。
どうしても通る必要があるときは、短時間で通過するようにしていました。(走る)
音で限界を感じた時の向き合い方
我慢を続けていると、頭痛や強い疲労感、気持ちの余裕がなくなる状態が出ていました。
「まだ大丈夫」と思っていても、振り返ると、限界のサインは小さく出ていたように感じます。
そうなる前に大切だと感じたのは、音のしんどさに早めに気づくことでした。
- 駅を降りて静かな場所で休む
- 無理に予定をこなさない
- 音が少ないルートを探す
- 厳しいと感じたら、帰る選択をする
繁華街で頑張っているあなたへ
音がつらい中で、
それでも繁華街を歩き、用事をこなしていること。
それだけで、十分に頑張っていると思います。
「どの道を通るか」、「どこまで行くか」をあらかじめ決めておくことが助けになっていました。
- 人通りの少ない道を選ぶ
- 広告音や工事音が強い場所から距離を取る
- 途中で「今日は厳しい」と感じたら、無理せず引き返す
防音アイテムだけに頼らず、環境や行動を調整する選択肢があると知れたことで、
音への緊張感が少しずつ和らいでいきました。
無理に慣れなくてもいいし、途中で離れる選択があってもいいですし、あなたが「少し楽に過ごせる形」を選んでみてください。
この記事が、その判断をするための材料のひとつになれたら嬉しいです。

