防音アイテム(耳栓、イヤーマフ、ノイズキャンセイリング)は騒音や雑音を遮断し、耳を保護してくれるので
安心して使用できます。しかし、長時間防音率が高すぎるアイテムを着用する事で聴覚過敏の進行が高くなり、
防音アイテムへの執着をしてしまう一面があります。実際に自分は防音アイテムに依存し過ぎて、苦しんだ経験がありました。その実体験をまとめてみました。
約8年間防音アイテムを使用して思ったこと・感じたこと
自分が「聴覚過敏」と知り、防音アイテムを着用し続けて約8年間使用、長時間(4時間以上)遮音性が
高い防音アイテム(耳栓、イヤーマフ、ノイズキャンセルイヤホン)を着用すると中毒性が上がり、過敏が進行してしまう事に気づきました。
私が高校1-3年生の頃は聴覚過敏の進行が高くなり、音に対して苦しんでいました。
当時を振り返ってみると、その頃の私は遮音性が高いアイテムを使用し続けた事や音の耐性が低くなることで、アイテムへの依存性が強くなっていると気づきました。
それをなくす事や音への耐性を戻すのに1年半ぐらいかかりました。
防音アイテムは騒音や雑音を遮断し、耳を保護する事がメリットの反面、苦手な音や騒音になると「着けたい」という気持ちが高くなり、いつの間にかアイテムに対する執着する一面があります。
防音アイテムに依存、音に対する過敏性が強くなった原因
なぜ防音アイテムに依存してきたのかを考える時があり、当時を振り返ってみました。
浮かんできたのは、音に対するトラウマや苦手意識、ストレスが原因だと個人的に感じてます。
聴覚過敏・ミソフォニアの進行が高くなっていた頃、周囲の音や、風船が破れる音や犬の鳴き声や子どもの叫んだり、泣く声などの大きい音、人が作っている音(咀嚼音、食器でカチャカチャ鳴らす音など)などほとんどの音が苦手で音に対する不安や恐怖がありました。
対策として、遮音力が高い防音アイテムを着用をすることが良い事と思って過ごすようになりました。それ以降、防音率が高いアイテムを頼るようになり、家以外の場所で長時間着用するようになりました。
その結果、音の耐性が下がり、防音アイテムに執着するようになります。
防音アイテムに依存するとどうなるの?
依存症になった当時は、家や静かな場所以外の空間は遮音性が高いアイテムを使用しないと気が済まないと感じてしまい、「この空間は雑音でしんどい。外したくない。」という気持ちになりました。また、「外に出たくない。聞こえ過ぎて耳を削ぎたい。」と負の感情が出るようになり、外出をする機会が減りました。
外に出ると神経質になってしまった事で、音への苦手意識や過敏性が強くなりました。
余計に外出する事がストレスと感じ、体調不良や鬱状態に変化しました。
聴覚過敏やミソフォニアの症状が悪化しないように
するにはどうするべき?
実際に私が行った改善方法と気付き
- 自分が防音アイテムを使用したい場面や場所を決める
- 苦手な音を無理して慣らすように訓練や我慢をしない
- 諦める(音我慢することや遮音することは無理だと諦めたことで音のストレスが減って過敏性が低くなった)
- 音の耐性よりも環境に対するポジティブな捉え方をするように意識する(トラウマ増加を回避)
音への嫌悪やトラウマが強くなり過敏性が高くなったことで、防音アイテムの依存によって苦しんだ時期がありました。
しかし、音に対する苦手意識からポジティブ視点に変換させる事、「この音は苦手やから無理して克服するのも諦める」と考えた事で音へのストレスを減らすことに繋がり、防音アイテムへの依存度が下がることが出来ました。
悪化した頃よりも過敏性も感じづらくなりました。
防音アイテムへの依存度を下げ、症状を悪化させない方法4つ
依存&悪化の経験のある私と双子の妹が行った、対策をもとにご紹介します。特に2と3を行う事がオススメです。
防音アイテムの依存&悪化にならないようにするには4つあります。
- 遮音性が強すぎないアイテムを使用する
- 前向きな思考にシフト!捉え方を変え極力ストレスを感じないように意識する
- 防音アイテムを使用する時間と外す時間を決める
- 生活や環境を変えてみる
1. 遮音性が強すぎないアイテムを使用する
防音アイテムは「聴覚過敏・ミソフォニア」の当事者にとって必需品ですが、アイテムの
選び方を間違ってしまうと、私みたいにアイテムに執着してしまう危険性があります。
防音アイテムを選ぶ時はすべての音を消すような遮音が強い物を選択せず、うるさい音が小さく聞こえて音が気にならないようなアイテムを選ぶ事がおすすめです。
そうする事で、依存するリスクを少し下げる事ができます。
2. 前向きな思考にシフト!捉え方を変え極力ストレスを感じないように意識する
防音アイテムに依存してしまう原因としては、音へのマイナス思考や苦手意識やストレスがあるという事です。
なので、どのようにして音に対してポジティブに切り替えるのかを考える事が大切です。
「大丈夫。何とかなる」と前向きな言葉を発言や思考を行う事で、音への不安や恐怖の負担を減らす効果があります。
3. 防音アイテムを使用する時と外す時間を決める
依存するリスクを下げるためには、アイテムを着用する時間と外す時間を決める事が必要
です。
長時間着用する時間が多くなると防音アイテムを外した際に、小さい音や気にならなかった音でさえも大きく聞こえたり、嫌悪感に感じるなど、音の耐性が下がります。
短時間でも良いので防音アイテムを外す時間を決める事をオススメします。
4. 生活や環境を変えてみる
ストレスがあると、音に対して神経質になったり、不安を感じてしまう事で音への耐性が
下がり、聴覚が敏感になります。
それをなくすためには、ストレスを減らしていく事が大事です。
それを減らす方法としては、睡眠時間を長くするなど生活習慣を整えたり、模様替えをするなど気分転換など自律神経を良くする事で過敏性が下がるのでオススメです。
何よりも必要なことは無理せずに音と向き合うことです。