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聴覚過敏をもつ私の聞こえ方と感じ方〜学校編

中学〜高校生の時に聴覚が一番しんどかった頃、特に音で困った場所は「学校」でした。今回は、「学校生活」における”苦手だった音”、”感じ方”そして”工夫”について書いていこうと思います。

Hikaru

遮音の強いアイテムに頼りすぎて、より音に過敏になる時期もありました。今思えば遮音性が強い防音アイテムの依存、人間関係や思春期、ストレスなどが原因で、「ストレス=音への過敏性」に繋がっていたのかもしれません。

学校卒業後、自分の聴覚過敏と向き合い、自分で場所を選択できることが増えたことで、過敏性で悩むことは少なくなり、今では防音アイテムがなくても日常を過ごせる時間が増えてきています。

私が悩んでいた時期、ネット検索しても当事者の声になかなか辿り着かず一人で悩んだり不安な気持ちになることが多かったです。自分の経験談が同じく悩んでいる人の参考になればと思っています。

聴覚過敏の私と「学生生活の音」について

私が音で困っていた時代、2010〜2019年は聴覚過敏やミソフォニアという言葉自体広まっておらず、2020年以降徐々に知られてきている印象です。なので対策方法などもわからないまま手探り状態で過ごしました。防音アイテムに出会えたことでかなり学校生活は助けられました。その他私の「学校生活と音」に関してまとめてみました。

  • 小学校時代は聴覚過敏などを知らず、手で耳を塞いだりしていた。
  • 学年が上がるにつれて学校での苦手な音は、増えていった。
     (恐らく、音に対する恐怖体験が”塵積化”したことでトラウマが強くなり過敏性が高まっていった)
  • 学校での苦手な音の種類は、小学校〜高校生と一緒。
  • 聴覚過敏やミソフォニアの学生がいない学校だったので、配慮方法を親と一緒に試行錯誤して自分が過ごせる環境づくりを行った。(聴覚過敏やミソフォニアについて相談できる医師に出会うことができなかった)
  • 学校終わりは音疲れする日もあるので、そういった日は家に帰ると耳を休める時間をつくったりしていた。

学校での苦手な音、感じ方や聞こえ方

学校で苦手だった音は、小中高で大きく異なることはなく同じ音が苦手でした。たくさんの音が苦手でしたが、小中高の12年間で特にしんどく感じる音をまとめてみました。

■休み時間の校内放送、緊急放送

聞こえ方と感じ方
人の声と電子音+超音波が3重に響き渡り、耳が痒くなったり、耳鳴りするためしんどくなってしまう。拡声器が自分の耳の横で聞かされている状態でストレスだなと感じます。
対策方法
図書室や別室に移動したり、耳栓+イヤーマフを使用

■体育館での授業

聞こえ方と感じ方
体育館は音が篭って聞こえたり、笛の音や先生の声が自分の耳の横で大声で叫んでいるように聞こえます。また、クラスメイトの会話が何を話しているのかわかるので聖徳太子みたいに聞き取れる。(それがある意味情報量が多くしんどくなってしまうことも)
シューズの摩擦音が気持ち悪く聞こえる。なので、体育館の授業は主に地獄。

■黒板を使用する授業

聞こえ方と感じ方
先生が黒板を書く際、チョークホルダーや安いチョークを使用するのでよく「キー」と高音で鳴らすので耳の心地が悪くずっと響いてる。なので耳を塞いだり、かき終わるまで防音アイテムを使いながらおこなっているので耳がかぶれたり出てくるので「逃走したい」と言う気持ちが強くなった。

■朝の朝礼(全校集会は過酷)

聞こえ方や感じ方
先生がマイクや拡声器を使用するので私は「逃げたい、休みたい、やめてくれ」など負の感情が出てきます。当時通っていた学校はとても校舎が響きやすいので、話している声の聞こえるのでマイクや拡声器の超音波がずっと聞こえるため耳が痛くなってきます。(耳の横にずっと超音波を流されている状態)私個人としてまさに「地獄絵図」先生の話が長いので「阿鼻叫喚」、自分と双子の妹揃って実際に泣いていた(笑)対策方法:時間をずらしたり、しんどくなったら、早退をしたり、別教室や保健室に移動してます。

■運動会や文化祭(学校行事は過酷)

▼運動会

聞こえ方や感じ方
マイク、電子ピストル、宣誓、歓声、流している音楽全てが全部聞こえ、耳が刺されるように聞こえ、精神的にしんどい。
対策方法
運動会の練習では、防音アイテムを使用しながら少し参加する。しんどくなったら早退。本番は欠席。

▼文化祭

聞こえ方や感じ方
マイク、bgm、楽曲などバラバラ、風船が割れた音が聞こえたりする。超音波、賑わいはいいけど別問題。風船が割れる音など放送音が特にしんどくなる。
対策方法
文化祭の準備は保健室に移動して防音アイテムを外して休む。落ち着いたら準備の手伝いをしてました。

聴覚過敏をもつ私の1日の学校生活

どんなに静かな教室でも隣の教室の声も聞こえていたので、毎時間たくさんの音に溢れていたので音の情報量に溢れた学校生活でした。コロナ感染対策の時は窓を全開にしていたので、さらに音に溢れていたので集中できない授業も多々ありました。

また各授業で気になる音もあり、それぞれの対策を行っていました。聴覚過敏をもつ私の1日の「学校生活と音」をまとめてみました。

8:30-9:00
朝礼
マイク音や電子音
講堂(コンサートホールみたいな所)で学年ごと週に1回があり、マイクを使用します。なので電子機器とスピーカーの音に集中するので人の話にあまり集中することが出来ない

【対策】
①講堂の席を離れて話を聞く ②耳栓+イヤーマフにして耳を制御 ③遅刻する(推奨しませんが、当時は致し方なかったのです..笑) この3択を行いました。
9:00-9:50
数学
チョークの摩擦音
チョークホルダーや短いチョークを使う先生で、摩擦音が怖くていつ鳴るかと怯えながら授業を受けていた数学だけでなく、期末テスト教科の英語/世界史/日本史などほとんどの教科の先生が使用

→ 対策:黒板をチョークで書いている時は必ずイヤーマフとか耳に防音アイテムを着用するかチョークホルダーを外すようにお願いする。貝殻のチョークを使用するようにお願いしてた。(一般のチョークは乾燥しており、書いた時の際「キー」と高音な音を出すため)書く時は耳を塞ぎ、書き終わったあと、説明中に急いでノートをよく取っていた。
9:50-10:00
休み時間
放送音
放送音 →人の声と電子音+超音波が3重に響き渡り、耳が痒くなったり、耳鳴りがしんどくなる。拡声器が自分の耳の横で聞かされている状態でストレスだなと感じます。

→ 対策:ピンポンパンポーンと聞こえたらすぐに防音アイテムを着用する。音がしんどかったら放送音の調整できる機器を勝手に使用していました。
10:00-10:50
音楽不協和音、怒鳴り声
不協和音とか喋る子が多く、集中できない。先生怒るのが耳に集中攻撃しており、耳の聞こえ方としてはガヤガヤ聞こえており、授業に集中出来ない

→ 対策:耳栓+イヤーマフを着用。しんどい時は退出し、保健室で休んでた。
10:50-11:00
休み時間
机を動かす音や叩く音
机を動かす音、叩く音机を動かす音、叩く音がバシバシ鳴らすのでとても耳に響く

→ 対策:音がしんどかったら退散落ち着くまで廊下で待つか別教室に退散
11:00-11:50
体育靴の摩擦音、拡声器、笛
靴の摩擦や拡声器、笛の音の集中攻撃が酷く、耳鳴りや頭がよくなった。

→ 対策:耳栓使用退出耳を休ませるためしんどい時は保健室に行く
11:50-12:50
昼休み
キャーという声
キャーという声が高音の超音波に聞こえ、耳が疲れたりすることが多いです

→ 対策:食後、図書室や次の授業のところに行く
12:50-13:35
英語のテスト
機械音
リスニングテストの音が大きく聞こえ、会話の聞き取りがしづらい、高音「ピー」と言う音が聞こえるので集中することがむずかしい

→ 対策:音を小さくしてもらう防音アイテムをつける別室でリスニングテストの際は別室でリスニングテストをうける
13:35-13:45
休み時間
廊下を走る音
廊下や教室など走り回る音が響くからうるさく聞こえて、友達の会話が聞こえづらく聞き直しを何度もしてしまう

→ 対策:別室に移動したり、人が少ないところで会話とかした
13:4514:30
世界史
外部の音を拾ってしまう
他クラスの授業の声や、外で行っている体育の先生の声、校外の車の音など遠い音も拾ってしまい、授業中の先生の声がかき消されて集中できない。

→ 対策:耳栓やイヤーマフなど防音アイテムを使用先生が近くにおる席に配置

学校での工夫

まずは先生や学校に理解してもらえるよう呼びかけることはとても大事だと思っています。先生の理解があるだけでかなり学校生活が変わります。その他より学校生活がしやすいように工夫したことです。

  • 学校での工夫は基本的に、①各環境や音に合わせて防音アイテムを着用 ②その場から離れる ③先生にお願いして調整をしてもらっていました。
  • 授業によって苦手な音や感じ方が違ったので各授業での工夫は 3.聴覚過敏をもつ私の1日の学校生活 をご参考ください
  • 一人で抱えるよりも周囲に「聴覚過敏」について打ち明ける。伝えなかった中学生活はとても生活しにくかったのですが、打ち明けたことで、フォローしてくれたり、一緒に対策を考えてくれるので学校生活が楽しくなりました。
  • 音がうるさかったり、しんどいと感じたら我慢せずに教室から出て、耳を休めたり、深呼吸をしたり、保健室で休むことをすることで音の不安を解消することができるのでおすすめです。
  • 防音アイテムは体育の時は落ちないように耳栓を着けたり、苦手な音が大きい授業はイヤーマフをつけるなど防音アイテム自体の工夫をしていました。
  • 学校の対策としては、机や椅子の滑り止めで摩擦の音を解消したり、できる限り拡声器、マイクとスピーカーの位置をずらしたり、エコー調整してもらうのも大事です。
  • 音でしんどい、吐きそう、辛いと感じてきた時は、保健室で休ませてもらうなど「退室」「休憩」「早退」をすることをおすすめします。我慢し続けると学校に行く事自体嫌になり、学校に行けなくなってしまうので学校へのストレスを減らせる選択をつくっていくことは大事だと思います。

5.同じように困っている人へ

自分で努力することも大事ですが、頼ることも大事だと年を重ねて感じています。

実体験ですが、自分が学生時代の時にイヤーマフなどの防音アイテムを使用してることを知らず、私だけ先生に特別扱いされていると、偏見や悪口など言われたりする時期もありました。(学校ではイヤホンや携帯など校則的にNGだったため、みんなと違うモノをもつと周囲の目が冷たくなります)

私の場合、音よりも周囲の目が一番ストレスを感じ、より音に過敏になっていました。今思えば「もっと聴覚過敏を知ってもらえるようにアクションを起こし、また他学年に伝えておけば、音に対するストレスや不安もマシになっていたのでは?」と後悔しています。

聴覚過敏(感覚過敏)や気象病に限らずストレスで体調を崩したり、耳が敏感になる事もあります。意外と音の対策よりも環境やストレスの原因にあるのでは?と最近感じています。経験上、音の対策ばかりに注力(遮音性を高めるなど)してしまうと、より悪化してしまうので、楽しく過ごせる工夫や気持ちが前向きになるようにすることに注力するほうが、悪化を塞げると感じています。

あまり無理せずにゆっくり過ごすことも大切です。