レストランの音がつらいと感じているあなたへ
レストランに入った瞬間、
食器が触れ合う「カチャカチャ」という音や、周囲の咀嚼音が一気に耳に入ってきて、
それだけで体が緊張してしまうことはありませんか。
周りの人は楽しそうに食事をしているのに、自分だけが音に気を取られて落ち着けず、
「早く出たい」「ここにいるのがしんどい」と感じてしまう。
そんな孤独感を抱えたまま、
食事の時間をやり過ごしてきた人もいるかもしれません。
この記事では、
聴覚過敏・ミソフォニアの当事者である私が、レストランでどんな音をどう感じていたのか、
そしてその場でどのように過ごしていたのかを、体験ベースでまとめています。
同じような感覚を持つ人が、少しでも安心して食事の時間を過ごせるようになればと思っています。
聴覚過敏・ミソフォニアをもつ私が、レストランの音はどう聞こえているのか
音が苦手といっても、
すべての音が同じようにつらいわけではありませんでした。
比較的落ち着いて過ごせたのは、次のような条件がそろったときです。
- 店内が広く、音が反響しにくい
- 食器の使用音や会話など比較的少ない
- 厨房やBGMとの距離がある席
一方で、特につらく感じやすかった音には、
いくつかの共通点がありました。
- 金属同士が擦れる高い音
- 断続的に繰り返される食器の衝突音
- 近い距離で続く咀嚼音
- 厨房から聞こえる洗浄音や水音
どれも大きな音ではないのに、耳の奥に刺さるように感じたり、神経が張り詰めていく感覚がありました。
私が「レストランの音」で特にしんどかった理由
レストランでは、
座っている間ずっと、複数の音に囲まれる状態が続きます。
食器の音、周囲の会話、咀嚼音、厨房の作業音が同時に重なり、逃げ場がない空間に感じることが多くありました。
また、
「食事の場で音を気にするのはおかしいのではないか」、「ここで落ち着けないのは、自分だけかもしれない」
そんな気持ちから、しんどさを表に出せず、気を張って過ごしていたことがつらさを強めていた要因だったと感じています。
レストラン・飲食店で特につらかった音
ここからは、
レストラン・飲食店で特につらかった場面を、感じ方とそのときの過ごし方とあわせてまとめています。
特に苦手な音があった場面は、下記の通りです。
- ナイフ・フォークを使う洋食店
- 厨房に近い席
- 周囲の咀嚼音が近い席
*過ごし方では、防音アイテムを使用していることを前提に、それでもつらかった場合の対応をまとめています。
ナイフ・フォークを使う洋食店
苦手だった音
ナイフとフォークが皿に当たる「キーキー」という音。
感じ方
高圧の超音波が流れているように聞こえ、耳の奥が一気に疲れていく感覚がありました。
そのときの過ごし方
入店前から覚悟を決め、できるだけ短時間で食事を終えるようにしていました。
厨房に近い席
苦手だった音
食器洗いの水音、食器同士がぶつかる音。
感じ方
一定のリズムで続く音が頭から離れず、食事に集中できなくなっていました。
そのときの過ごし方
できるだけ厨房から離れた席を希望し、空くまで待つこともありました。
周囲の咀嚼音が近い席
苦手だった音
「ペチャペチャ」という咀嚼音。
感じ方
音が耳にまとわりつくように感じ、不快感が強く出ていました。
そのときの過ごし方
食事を早めに終えたり、音から意識をそらすようにしていました。
音で限界を感じた時の向き合い方
我慢を続けていると、
- 食事が楽しめない
- どっと疲れが出る
- 外食そのものを避けたくなる
といった状態になることがありました。
その経験から、
「限界まで我慢しないこと」が大切だと感じるようになりました。
- 途中で席を外す
- 食事時間を短くする
- 無理な日は外食を控える
- 防音アイテムを一時的に着用
できる範囲で自分を守る選択をすることで、後から残るしんどさが少し違っていました。
レストランで頑張っているあなたへ
音がつらい中で、
誰かと食事をしようとしたり、外に出ようとしたりすること自体、
それだけで十分に頑張っていることだと思います。
私の場合、
「どんな店なら比較的落ち着けそうか」、「しんどくなったらどうするか」を
あらかじめ考えておくことが助けになっていました。
- 厨房から距離のある席を選ぶ
- 音がつらくなったら、無理せず席を外す(ホールスタッフに静かな席を案内をお願いする)
- 「今日は難しい」と感じたら、別の選択に切り替える
離れること、休むこと、別の選択をすることは、逃げではなく、自分を守る手段のひとつでした。
「少し楽に過ごせる形」を選んで欲しいです。
この文章が、その判断をするための小さなきっかけになれたら嬉しいです。

