遊園地の音がつらいと感じているあなたへ
遊園地に入った瞬間、
あちこちから聞こえてくるアトラクションの音や放送、人の話し声や突然の歓声に体が一気に緊張してしまうことは
ありませんか。
周りを見ると、みんな楽しそうに過ごしているのに、自分だけが「しんどい」「早く帰りたい」と感じてしまう。
私自身、その感覚に言葉にできない孤独を感じていた時期がありました。
この記事では、
聴覚過敏・ミソフォニアの当事者の私が、遊園地でどんな音をどう感じていたのか、
そして当時どのように向き合っていたのかを経験の記録としてまとめています。
同じような感覚を持つ人が、少しでも安心して過ごせるようになればと思っています。
聴覚過敏・ミソフォニアをもつ私が、遊園地の音はどう聞こえているのか
すべての音が同じようにつらいわけではありませんでした。
落ち着ける場面もあれば、急に苦しくなる場面もありました。
比較的落ち着いて過ごせたのは、次のような条件がそろったときです。
- 人が少ない時間帯
- 音の発生源から距離がある場所
- 音の種類が少なく、ある程度予測できる環境
一方で、つらく感じやすかった音には共通点がありました。
- 複数の音が同時に重なる
- 突然大きくなる音
- 金属音や電子音が反響する音
- マイクやスピーカーを通した人工的な音
「楽しい音」とされているものでも、私の耳には刺激が強く、休まらない音として届いていました。
私が「遊園地の音」で特にしんどかった理由
遊園地は、常にどこかで音が鳴り続けている空間でした。
人混みが多く、会話や足音が途切れず、アトラクションの機械音や走行音が反響し、エリアごとに放送やBGMが流れています。
「少し落ち着けた」と感じても、すぐに別の音が重なってきて、気が休まる時間がほとんどありませんでした。
静かな場所がはっきり区切られていないことも、しんどさを強めていた要因だったと感じています。
遊園地で特につらかった音
ここからは、
遊園地で特につらかった場面を、
感じ方とそのときの過ごし方とあわせてまとめています。
苦手な音があった場面は、下記の通りです。
- 入園直後から聞こえてくる全体の音
- ジェットコースターの走行音・金属音
- アトラクション待機中の放送・アナウンス
- 乗車中に聞こえる叫び声
- パレード・ショー周辺の音
*過ごし方では、耳栓・イヤーマフなどの防音アイテムを着用していることを前提に、
それでもつらかった場合の対応をまとめています。
入園直後から聞こえてくる全体の音
苦手だった音
- 人の話し声や足音
- 入口付近のBGMや放送音
感じ方
音が一気に押し寄せてきて、頭の中がざわざわする感覚がありました。
気持ちが落ち着く前に、疲れ始めていました。
そのときの過ごし方
入口付近を早めに抜けて、人が少ない方向へ移動していました。
人が多い時期や時間帯を避けて入場。
ジェットコースターの走行音・金属音
苦手だった音
- 走行音
- レールの金属がぶつかる音
感じ方
耳が引き裂かれそうな感覚があり、音が体の奥まで響くように感じていました。
そのときの過ごし方
音が直接聞こえない位置へ移動し、近くに長時間とどまらないようにしていました。
乗車の際は手で耳を塞ぐことに徹していました。
アトラクション待機中の放送・アナウンス
苦手だった音
- 待ち時間の説明アナウンス
- スピーカー音
感じ方
耳元で直接話されているような圧迫感があり、無意識に体がこわばっていました。
そのときの過ごし方
列を外れたり、距離を取れる位置で待つようにしていました。
乗車中に聞こえる叫び声
苦手だった音
落下時の「キャー」という大きな叫び声。
感じ方
鼓膜が破れそうな感覚があり、終わった後は頭が真っ白になることもありました。
そのときの過ごし方
無理に続けず、
乗車後は休憩を挟むようにしていました。
パレード・ショー周辺の音
苦手だった音
- パレード音楽
- 電子音のハウリング(マイク音、スピーカー音)
感じ方
音の刺激がとても強く、周囲の音すべてが気になる状態でした。
そのときの過ごし方
パレードエリアを避け、見る場合は屋内や距離を取れる場所から見ていました。
音で限界を感じた時の向き合い方
我慢を続けていると、音に対して過剰に反応したり、気持ちの切り替えができなくなり、
楽しむ余裕がなくなっていました。
「これ以上続けるとつらくなる」と感じたときは、
早めに立て直すことを大切にしていました。
- 人が少ない場所で座って休む
- 人混みが多い時期、時間帯を避けて入場
- その日は早めに切り上げる(体調面が悪い時)
それだけでも、あとから残るしんどさが大きく違いました。
遊園地で頑張っているあなたへ
音がつらい中で、
それでも楽しもうと工夫しながら遊園地にいるあなたは、
それだけで十分に頑張っていると思います。
「どう過ごすか」、「つらくなったらどうするか」をあらかじめ自分の中で決めておくことが助けになっていました。
- 音の強いエリアからは距離を取る
- 人が増えてきたら、無理せず休憩する
- 「最後まで回らなくてもいい」と自分に許可を出す
無理に慣れなくても、離れたり、休んだりする選択肢があってもいい。
あなたが「少し楽に過ごせる形」を選んでいい。
この記事が、その選択を考えるきっかけのひとつになれたら嬉しいです。

