学校の音がつらいと感じているあなたへ
学校にいると、突然の音にびくっとしたり、
授業中に音が気になって内容が頭に入りにくくなったり、
理由ははっきりしないのに、しんどさが積み重なっていくことがあります。
周りの人は特に気にしていないように見えて、
「自分だけがつらいのかな」と感じることもあるかもしれません。
この記事では、聴覚過敏・ミソフォニア当事者の私が、
学校生活の中で実際に感じていた音のしんどさと、
その中でどのように過ごしていたかを、経験の記録としてまとめています。
同じような感覚を持つ人が、少しでも安心して過ごせるようになればと思っています。
聴覚過敏・ミソフォニアをもつ私が、学校の音はどう聞こえているのか
音が苦手といっても、すべての音が同じようにつらいわけではありません。
私の場合、人の出入りが少なく、急に大きな音が鳴りにくい場所やこれから音が鳴ると分かっている場面では、
比較的落ち着いて過ごすことができていました。
一方で、つらく感じやすかったのは、たとえば次のような音です。
- 風船が割れる音
- 校内放送やチャイム
- マイクやスピーカーのハウリング
- 黒板にチョークが当たったときの「キーッ」という音
これらの音には、「突然鳴る」、「高音」、「反響しやすい」といった共通した特徴がありました。
予測できない音が急に耳に入ると、体が反射的にかたまると同時に緊張してしまい、そのあともしばらく落ち着かない
そうした状態が日常的に続いていました。
音が鳴り続ける環境にいること自体が心身への大きな負担になり、その状態が続いたことで、
一段と音が大きく聞こえたからこそ、聴覚過敏が悪化したんだと感じてています。
私が「学校の音」で特にしんどいと感じた理由
学校では、一日の中で環境が何度も切り替わります。
教室、廊下、体育館、校庭などの場所で、全校生徒や先生、私が日常の音(授業や移動、会話など)が溶け込んだ中で
チャイムや放送音などの機械音による反響音が重なるところのため、
静かな時間がほとんどない場所だと感じていました。
私にとって学校は、
音の情報量がとても多く、常に気を張っていなければならない空間でした。
少し気を抜くことが難しく、気づいたときには疲れが溜まっている状態でした(家に帰宅や静かな部屋に着くまで)。
学校生活で特につらかった音
ここからは、学校生活の中で特につらかった場面を、感じ方と、そのときの過ごし方とあわせてまとめています。
苦手な音がある場面が下記通りになっています。
- 朝礼、全校集会
- 校内放送(チャイム、緊急放送)
- 授業
ー教室
ー体育(体育館、校庭) - 学校行事
ー運動会
ー文化祭
*過ごし方では、耳栓・イヤーマフ・ノイズキャンセリングイヤホン(防音アイテム)を着用していることを前提で、解決ができなかった場合の対応方法をまとめています。
朝礼・全校集会
苦手だった音
マイク音、スピーカー音、ハウリング。
感じ方
声が揺れて聞こえ、高い音が突然刺さるように感じることがありました。
ハウリングは「いつ鳴るか分からない」という緊張が続き、話の内容に集中しづらくなることもありました。
そのときの過ごし方
事前に担任の先生に体調面のことについて説明して、朝礼などの行事を休む。
音の元凶がある場所を離れるだけでも、体の緊張が少し軽減しました。
朝礼を参加してみて、しんどいと感じた時の最終手段として、保健室に行って休んでいました。
校内放送(休み時間・緊急放送)
苦手だった音
放送チャイム、電子音、突然始まる声放送音。
感じ方
大きい音が一気に波の押し寄せるように感じ、理由の分からない不安が強くなることがありました。
そのときの過ごし方
チャイムが鳴ったら耳をふさいで我慢しました。
最終手段として一日中耳栓とイヤーマフなどの防音アイテムを着用して過ごしました。
教室を離れることが可能なときは静かな場所(図書室や空き教室など)に移動していました。
授業(教室・体育)
▼教室
苦手だった音
チョークの高い音、机や椅子を引く音、私語や足音。
感じ方
音が反響して落ち着かず、集中が続きにくい状態になることがありました。
そのときの過ごし方
短時間だけ耳をふさいだり、
つらい日は保健室で耳を休ませていました。
▼体育(体育館・校庭)
苦手な音
笛の音、先生の声、クラスメイトの話し声、
校庭、体育館に反響する声(応援)、体育館シューズの摩擦音。
感じ方
校庭・体育館では音がこもって反響し、笛の音や先生の声が、
耳のすぐ横で叫ばれているように感じることがありました。
クラスメイトの会話や足音も同時に耳に入り、聖徳太子のように、
複数の声を一気に聞いている感覚になることもありました。
体育館シューズの(雨の日特に音が大きく聞こえる)摩擦音が耳に残り、
体育の授業を受けるたびに、「地獄」のように感じられる時間になることもありました。
そのときの過ごし方
耳栓とイヤーマフを同時に着用する
(推奨しない:授業後に外すと聴覚の外から聞こえくる音が大きく聞こえるため、防音アイテムへの依存↑する恐れ)
トリガー(苦手な音)になる場所から離れる
無理せずに、授業参加(担当教師に相談)
学校行事(運動会/文化祭)
▼運動会
苦手だった音
電子ピストルの音、拡声器の放送、歓声。
感じ方
運動会では、電子ピストルの音が突然鳴るたびに、
体が一瞬で強く反応してしまう感覚がありました。
時間そのものが、落ち着かないのと「早く、項目終わってほしい」と思っていたりしていました。
放送の声や歓声も一気に広がり、音の波にのみ込まれてしまうように感じることもありました。
こうした環境の中では、運動会が楽しみな行事というよりも、強い緊張が続く時間に感じられることがありました。
そのときの過ごし方
音から距離を取れる場所に移動したりして、刺激を減らすようにしていました。
無理を感じたときは、途中で早退、または参加をお休みしていました。
▼文化祭
苦手だった音
マイクや拡声器の音、風船が割れる音、BGM、歓声、拍手、教室や体育館から聞こえてくる複数の音。
感じ方
文化祭では、あちこちから音が重なって聞こえ、
どこにいても音に包まれているように感じることがありました。
マイクの声やBGM、周囲の話し声が同時に耳に入り、ひとつの音に集中することができず、
落ち着ける場所が見つからない感覚になることもありました。
こうした音に囲まれている時間は、
文化祭が楽しい行事というよりも、
ただ耐えている時間のように感じられることがありました。
そのときの過ごし方
比較的音の少ない場所に移動したり、体調を気にしながら無理をしすぎないように文化祭を楽しむようにしていました。
状況によっては、途中で学校を離れることもありました。
音で限界を感じた時の向き合い方
私は、苦手な音を聞くことを我慢し続けてしまったことでの音への嫌悪、イライラ、不快を感じてたり、
体調面では急に泣いてしまったり、胃痛・耳鳴り・頭痛・吐き気などの症状が出るようになり
心身がボロボロに崩壊していました。
そのようなことにならないようにするためには、
- 静かな場所に移動する
- 休む(音が大きく聞こえ、心身的にダメージが受けた時)
- しんどいと感じたら我慢しない
こうした選択を大切にしていました。
無理を重ねるよりも、早めに状況や心身を立て直すほうが、結果的に楽になることが多いと気づいてしまったのです。
学校で頑張っているあなたへ
学校の音がつらいと感じながら、それでも毎日、学校で過ごしていることは簡単なことではないと思います。
「今日はきついかも」と感じる瞬間があったら、体や心が何かを伝えようとしているのかもしれません。
音がつらくて体や心が限界だと感じたら休んだり、音との距離を離れても大丈夫です。
それが、あったことで学校生活を少し楽にする第一歩だと思っています。
この記事を通して、自分の状態を見直すきっかけや学校生活が楽しく過ごせれたら嬉しいです。

