音に過敏だった幼少期

目次

はじめに

子どもの頃、大きな音が鳴るかもしれないと思うだけで、
体が先に緊張してしまうことがありました。

周囲の子どもたちが平気そうにしている場面でも、音が鳴った瞬間、どうしていいか分からなくなり、
その場に立ち尽くしてしまうことがありました。

この記事では、幼少期から保育園時代にかけて、
当時の私がどのように音を感じ、どのように過ごしていたのかを、
できるだけそのままの感覚に近い形で書いています。

原因や言葉の整理ではなく、当時、理由が分からないまま抱えていた体験を紹介します。

物心がついた頃から、大きな音が怖かった

物心がついた頃から、大きな音に対して強い怖さを感じることがありました。

人混みが多い場所や、大声が飛び交う環境、避難訓練や発表会などの行事では、
音を聞いた瞬間に体がこわばり、次にどう動けばいいのか分からなくなることがありました。

その場にいながら、
気持ちだけが置いていかれるような感覚になることもあり、
だんだんと「どうして私だけ、こんなふうになってしまうのだろう」
と思うことが増えていきました。

大きな音を聞いたときの身体の反応

大きな音が鳴った瞬間、
体がびくっと反応し、その場から動けなくなることがありました。

音を意識しようとしなくても、体のほうが先に反応してしまい、
頭が真っ白になったまま、ただその時間が過ぎるのを待っているような状態になることもありました。

怖さが強くなると、どうしていいか分からないまま泣いてしまうこともありましたが、
その理由をうまく説明することはできませんでした。

幼少期に特に怖かった音の記憶

幼少期の頃、特に怖いと感じていたのは、突然鳴る大きな音でした。

・風船が割れる音
・パトカーや救急車のサイレン、車のクラクション
・花火の音や、マイク・機材のハウリング

こうした音が鳴ると、反射的に体が緊張し、
身構えたまま固まってしまうことが多くありました。

音の細かい聞こえ方よりも、
「いつ鳴るか分からない」「急に来る」こと自体が怖く、
心と体が同時に引きつるような感覚が残っていました。

音が気にならない時の保育園での過ごし方

すべての時間がつらかったわけではありません。

大きな音がない時は、同級生や下級生と外で遊ぶこともありましたし、
少人数で過ごす時間は、比較的落ち着いていました。

もともと大勢で遊ぶよりも図書室で本を読んだり、
教室で塗り絵をしたり、絵を描いたりする時間のほうが好きでした。
先生と話す時間も、気持ちがゆるむひとときでした。

赤ちゃんの泣き声や、子ども同士の声すべてが苦手だったわけではなく、
音の種類や状況によって、感じ方が大きく変わっていたように思います。

スクリーン映画で感じた強い違和感

周囲との感じ方が違うのかもしれないと思い始めたのは、
5歳の頃、保育園でスクリーン映画を見たときでした。

上映が始まると、
音が鳴るたびに体がこわばり、
その場に座り続けることができなくなっていきました。

怖さから泣いてしまい、
先生と一緒に別の部屋へ移動し、
落ち着くまでそばにいてもらったことを、今でも覚えています。

そのとき、
「どうしてみんなは平気なのだろう」
「なぜ自分だけ、こんなに怖いのだろう」
という思いが、はっきりと残りました。

行事や訓練がつらかった保育園時代

運動会や避難訓練、防犯訓練などの行事では、
音が鳴るたびに強い緊張を感じていました。

手で耳を塞いだり、
その場でじっと我慢したり、
先生に相談して静かな場所でやり過ごすこともありました。

それでも、
次にどんな音が鳴るのか分からない状態が続くと、
気持ちが落ち着かないまま時間だけが過ぎていきました。

「大丈夫」と言われ続けたことの苦しさ

泣いてしまったときや、怖がっているとき、
保育園の先生や周囲の大人から
「この音は大したことないよ」
「全然問題ないから大丈夫」
と言われることがよくありました。

その言葉を聞くたびに、
「どうして伝わらないのだろう」と思い、
うまく言葉にできない気持ちが残りました。

理解してもらえないまま、
音への怖さだけが積み重なり、
「大丈夫」と言えない自分に戸惑うこともありました。

音への恐怖を抱えたまま、保育園を卒業した

年齢が上がるにつれて、
音が気になる場面は少しずつ増えていきました。

蛍光灯の音や放送音が、
落ち着かない感覚として残ることもあり、
理由が分からないまま、
音への不安を抱えて保育園を卒業しました。

ただ「音が怖い」という感覚だけを抱えたまま、
次の環境へ進んでいったように思います。

おわりに

これは、
幼少期から保育園時代にかけての、
私自身の体験の記録です。

当時は言葉にできなかった違和感や怖さも、
こうして振り返ることで、
少しずつ形として残せるようになりました。

同じように、
理由が分からないまま音に不安を感じていた人にとって、
「自分だけじゃない」と感じるきっかけになれば嬉しいです。


この記事を書いた人

聴覚過敏・ミソフォニアの両方持っています。中学高校の6年間は防音アイテム(イヤーマフ・耳栓・ノイズキャンセリング)を音や状況に合わせて着用。同じ悩みを抱えている人などの役に立ちたいと思い、私の音の感じ方や聞こえ方など実体験記事20本を掲載しています。私の実体験・事例はこちらのURLからご覧ください!↓↓

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