【資料3】防音アイテムについて

3-1. 既存の防音アイテムで困ること
 ー イヤーマフの困ること
 ー ノイズキャンセラーで困ること
 ー 耳栓で困ること
 ー イヤーマフ、ノイズキャンセリング、耳栓に関するまとめ
3-2. 環境音恐怖嫌悪症が求めるものとは?(2020年8月11日時点ででた案)
3-3. ヒアリング:なぜsound-が必要?どういうものがほしい?
memo:どういった環境音嫌悪症/恐怖症者向け防音アイテムがあったらいいだろうか?

妹の場合、イヤーマフ・ノイズキャンセリング・耳栓の3点を持ち運び、1日10時間以上防音アイテムを着用している。同じものを長時間着用ができないことや、環境に合わせて変えている。

目次

既存の防音アイテムで困ること

高校時代この3つの防音アイテムを通学・学校生活でも常に持ち運び着用していた。高校生活3年間で防音アイテムで困ったことを聞いてみた。めちゃくちゃ困りごとがあったらしい。着用の心地よさがないというのは不便だなあと話を聞いて思った。

実際に私も3点着用させてもらったけど、特にイヤーマフは強度が強く耳をグッと耳をおされている感覚で顎の骨にずっと圧迫感があり痛かった。30分着用して過ごすのがきつかった。

3点それぞれ短時間ならそこまで問題なさそうだが、長時間使用・ズレない・環境に左右されないこの3つをクリアしているアイテムがないから困っているということがわかった。

イヤーマフの困ること

重さ・強さ・形が問題・依存して悪化・コミュニケーション難しい・一点集中しがち

  • 強度が強いと依存悪化し、逆に弱いとズレやすく音漏れする
  • 骨が痛い(顎) 長年使うとアゴ周りや歯が変形する恐れがある
  • 金具系ワイヤーだと壊れやすく、音の振動が激しくハウリングするためしんどい
  • メガネやマスクなど着用し、その上からイヤーマフを一緒に使うと骨が痛い
  • 重たいため、喋ったり運動するとズレてくる
  • 汗で耳かぶれ、ニキビができる、痒い。特につは耳が暑く蒸れる
  • 汗で蒸れてしまうためカビが生える恐れがある
  • イヤーマフ専用の耳かぶれしないようシートが売られているが意味がない上、高価格
  • 長時間着用すると骨が痛く、苦痛
  • 偏見な目で見られる

ノイズキャンセラーで困ること

最初の音はノイズされないので恐怖で使用できない(不安になってくる)

  • 突発音は聞こえてしまうため怖くて結局イヤーマフをつけてしまう
  • 耳の密閉感が強く長時間の着用はきつい(生活使用ではなくあくまで音楽を短時間聞く用)
  • 耳にひっかける所が風邪に吹かれた時音が邪魔
  • 音をシャットダウンしたいのではない。(シャットダウンしすぎると依存悪化につながる)
  • 電流がずっと流れている音が聞こえる(聴覚過敏者の場合)
  • 音楽聴いていると思われ「外せ」や「特別扱いされてる何なんあの子」って言われる

耳栓で困ること

  • 密閉空間が辛い(たまに吐きそうになる)
  • 中耳炎になりやすい
  • スポンジ仕立てなので痒く使いたくない
  • 汗で蒸してしまうのでカビが生えやすい

防音アイテムの問題

妹が着けている防音アイテム3点について聞いてみた。色々試してみてたどり着いたアイテムだけどつけ心地は快適というわけではなく、それぞれに課題を感じている。

【各防音アイテムの課題】

イヤーマフ:外見が目立つことで無理解につながる。強く押される(圧迫)ことで骨格の変形。蒸れやすい。重く生活使用ではない。

耳栓:イヤマフとセットで使用しているが単体での使用は弱い。奥までいれるので中耳炎になる可能性あり。パッと簡単に着けれない。

ノイズキャンセラー:音楽を聞くことがメイン。周りの音を消す。圧がかかるため嫌。

※防音アイテムのデメリットは自分の声は大きく聞こえてしまい、自分の声の強弱がわからなくなる。

【防音アイテムの難しいところ】

  • 一点集中張り(苦手な音を探してしまい結果そっちに集中してしまう) → 敏感な耳になってしまう → 神経質にならないエフェクト(好きな音を流す) 嫌な音を遮る 一定張りを開放
  • 防音性が強すぎてると、コミュニケーションが聞き取りにくい場合がある集中している時は伝達聞きにくい。周囲は「聴覚過敏(耳がいいのに)なのになんで聞こえないの?」 →弱すぎると問題、強すぎても問題

環境音恐怖嫌悪症が求めるものとは?(2020年8月11日時点のブレスト)

→既存アイテムの改良から考える

・長時間使用可能。コンパクト。持ち運びできる。ワイヤー取り外し。冷却オプション

・密閉は耳が痛い/カビる/蒸れる

・音をシャットダウンしたいのではなく、騒音だと感じる際に音を下げるなど調整したい

・音に慣れていき最終はイヤーマフなどを卒業する

・音恐怖症や音嫌悪症は音に克服していくことが大事

・イヤマフとノイズキャンセリングの中間がほしい → 具体的に:イヤマフ×ノイズキャンセル=防音強い×コミュニケーション問題ない

長時間着用できない理由

【イヤーマフ(3M/2番目に強い)】圧迫での痛み

喋っていると圧迫して痛く1時間着用が限界。位置を変えてみたりするとまた1時間着用できる。

痛みについて:耳と顎(顎関節)の間が圧迫し、どんどん痛みが増す。金具の場合、髪の毛がひっかかる。喋ってくるとズレるため固定しようと顎で頑張るため顎あたりに痛みがでる。じっとしている時しか使用できない。

→人と喋る時は使用を避けたい

【耳栓】かゆみ

 最低3時間くらいからかゆみがでる。耳の奥がかゆくなる(スポンジ)⇔シリコン系ペラペラで聞こえやすいかも(アイデア:耳の奥がシリコンスポンジで表面を覆うがいいかも?)

→長時間素材がわかれば着用できそう。ただ耳の奥まで入れて使用は危険且つ蒸れる。

【ノイズキャンセリング】耳がつまった感覚。自分の声の聞こえ方が変。喋ると気持ち悪くなる

 着用の痛みや気持ち悪さはないが、電子音(バリッて急に音がなる)が急に聞こえるのが嫌。バリバリと音が聞こえると耳の奥がかゆくなったり、音を聞くと耳の奥に痛みを感じる。

有線の場合は有線がひっかかりバリッと音が鳴る。突発音を拾ってしまう。

【母と私も試着してみた感想】
オフにしていても鼻がつまる感じがする。自分の声が響く。密閉すぎると内圧が強く感じる。(骨導が響いて声が聞こえている。)耳の中が密閉されているから自分の発する声が重く聞こえるから喋りたくない。 →喋らず使用するには心地よく使用できる

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