音に過敏な「聴覚過敏」4つの社会問題とは?

学生時代から現在まで、 生活の中で実際に感じてきた音のつらさや困りごとを、1人の当事者として整理した体験記です。

同じように音で悩んでいる人が、「自分だけじゃなかったんだ」と感じたり、
読んだあとに少し楽になる選択肢を持てることを目的に書いています。

* この記事は、医療や診断、治療について解説するものではありません。

目次

聴覚過敏があることで、生活の中で感じてきたこ

私が聴覚過敏の当事者として生活する中で、日々どんなことを感じてきたのか
さまざまな場面を通してまとめていきます。

音のつらさは、いつも同じように現れるわけではありませんでした。

同じ場所でも、その日の体調や気分、周囲の状況によって、聞こえ方やしんどさの強さが変わることがありました。

「今日は大丈夫そう」、「今日はちょっときついかもしれない」
そんなふうに、無意識のうちに音の状態を気にしながら過ごしていた日も多かったように思います。

当時は、理由が分からないまましんどさを抱え、
「気にしすぎなのかな」、「自分が弱いだけなのかもしれない」
と、自分を責めてしまうこともありました。

今、振り返ってみると、
それぞれの場面で、音の種類や量、響き方が違っていて、
それに体と気持ちが反応していただけだった
のだと感じています。


「こんなふうに感じる人もいるんだ」、「自分だけじゃなかったんだ」そう思えるきっかけになれたら嬉しいです。

似た感覚を持つ人が、少しでも安心して自分の状態を受け止められるように、
これからの過ごし方を考えるヒントになればと思います。

学校や職場での支援の不足

聴覚過敏の人は、通常の音量や周波数でも不快な感覚を覚えてしまうため、学校や職場での支援が必要とされます。しかし、現実には、聴覚過敏に関する理解が進んでおらず、十分な支援がされていないケースが多いとされています。

周囲の理解不足による孤立

周囲の人々に理解されないことが多いことから、孤立してしまうことがあります。

例えば、音楽を聴くことが好きな人が、音楽の音量や種類によって聴覚過敏症状が現れてしまうと、音楽を楽しむことができなくなってしまいます。また、人混みや交通騒音、機械音など、日常的に避けられない音によって、常に不快な状態にあることもあります。

職業選択の制限

ある程度の音量や周波数の音を避ける必要があるため、職業選択に制限が生じることがあります。

例えば、建設現場や工場などの騒音が多い職場で働くことができない場合があります。また工事などの一般的に大きな音以外にも、聴覚過敏に人は日常的な音も大きく聞こえるため、ショッピングエリアやオフィス、学校なども難しい場合があります。

ショッピングエリア:BGM、ハンガーの擦れる音、照明、電子機器
オフィス:パソコンの音、
学校:チョークの擦れる音、女子生徒の黄色い声、放送音、突発的な音

同じように悩んでいる人へ

以前の私は、「我慢するしかない」と思って過ごしていました。

でも今振り返ると、

・音から一時的に離れる
・距離を取る判断をする
・しんどいと感じたら無理をしない

そんな選択肢があってもよかったのだと思います。

「自分の感じ方を否定せず、自分を守る行動を選んでもいい」と、そう思えるようになりました。

聴覚過敏は、外からは分かりにくい困りごとです。
それでも、当事者として感じてきた現実があります。

音の感じ方に違いがあることを知ることで、
「我慢するしかない」以外の選択肢を持てるようになるかもしれません。

少しでも楽になる方向を、自分のペースで探していい。
この記事が、そのきっかけになれば嬉しいです。

この記事を書いた人

聴覚過敏とミソフォニアをもつ妹をきっかけに「ear wear」を制作しています。実体験の記事やセルフチェックシートなどお役立ち資料も掲載しています。

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