防音アイテムの存在を知ったきっかけ
私がイヤーマフや耳栓の存在を知ったのは、10歳の頃でした。
支援学級の先生から、同じ学年に聴覚過敏の子がいるという話を聞いたこと。そして図書室で『光とともに…』という漫画を読んだことがきっかけでした。
そのとき初めて、「イヤーマフ」という言葉を知りました。
「音を遮るために着けるアイテムがあるんだ」と知ったとき、驚きと同時に少し安心したのを覚えています。
ただ、その頃の私は、常に防音アイテムが必要という状態ではありませんでした。
知識として知った、という段階でした。
(防音アイテムの種類や違いについては、別の記事でまとめています。)
中学生になって防音アイテムが必要になった理由
その1年後、私は中学生になりました。
中学校に入学して2ヶ月ほど経った頃、通学中の音が強く気になるようになりました。
犬の鳴き声、近所の生活音、自動車のクラクション、信号機の音、電車のアナウンス。
音そのものというより、「重なって入ってくる感覚」に疲れるようになりました。
小学生の頃よりも、音に対して身構える時間が増えたように感じていました。
そのとき、ふと「イヤーマフ」のことを思い出しました。
「使ってもいいのかもしれない」
そう考えたことが、防音アイテムを使い始めるきっかけでした。
学校で防音アイテムを使うまで
まずは、先生に相談しました。
防音アイテムの存在を知ったこと、通学中の音が負担になっていることを伝えました。
すぐに全面的に許可が出たわけではありませんでしたが、通学時のみ着用する形で認めてもらうことができました。
中学生で防音アイテムを使うことは、少し勇気が必要でした。
「目立つかもしれない」
「何か言われるかもしれない」
そう思いながらも、使うほうが楽でした。
耳栓探しに苦戦した中学時代
許可はもらえましたが、次の問題は「何を使うか」でした。
当時は今ほど情報がなく、どの耳栓が合うのか分かりませんでした。
Amazonやネットの情報を頼りに、いくつもの耳栓やデジタル耳栓を試しました。登下校の時間を使って、自分なりに確かめる日々でした。
しかし、なかなか合うものが見つかりませんでした。
時間もお金もかかりました。
試しては違和感があり、また別のものを探す。その繰り返しでした。
音に対する不安だけでなく、「自分に合うものが見つからない不安」も増えていきました。
(耳栓の選び方や注意点については、こちらにまとめています。)
▶︎ 詳しい詳細
聴覚過敏・ミソフォニア当事者が書く、耳栓の選び方と注意点
イヤーマフとの再会
耳栓でなかなかうまくいかないとき、小学校の頃に知ったイヤーマフの存在を思い出しました。
支援学級の先生や母に相談し、イヤーマフの専門店があることを知りました。休日に実際に足を運びました。
店内には、色や遮音性の違うイヤーマフが並んでいました。試着ができたことは、とても大きかったです。
着けたときの感覚は、耳栓とは違いました。
・騒がしい場所でも音が和らぐ
・着け外しがしやすい
・安心感がある
この3点が決め手でした。
イヤーマフを購入してから、通学が少し楽になりました。
(イヤーマフの選び方や注意点は、こちらで詳しくまとめています。)
授業でも防音アイテムを使うようになった
中学2年生以降、通学だけでなく、授業中にも防音アイテムを使うことが増えました。
音に対して意識が向きやすくなり、集中が難しいと感じる場面が増えたためです。
先生に相談し、授業中も状況に応じて着用する許可をもらいました。
中学卒業まで、防音アイテムは私の学校生活の一部になりました。
中学生時代の防音アイテムとの関係
防音アイテムは、私にとって大きな助けでした。
通学ができるようになり、授業も受けられるようになりました。
ただ、万能ではありませんでした。
合わないものもありましたし、使い方を間違えると逆に疲れることもありました。
防音アイテムは「音を消す道具」ではなく、「自分を守るための選択肢」だったのだと思います。

